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Symbian Foundation (シンビアン・ファウンデーション) は、Symbian OSを基に開発されている携帯電話向けソフトウェア・プラットフォーム「Symbian プラットフォーム」の推進を目的とした非営利団体として2009年から2010年初頭まで存在した団体。Symbian OSを開発していたシンビアン(2009年にノキアが買収)とは別の組織である。シンビアンの商標はノキアから譲渡されたものである。 ノキア、ソニー・エリクソン、モトローラ、NTTドコモ、AT&T、LGエレクトロニクス、サムスン電子、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、ボーダフォンの10社が中心となり、2008年6月24日に設立が発表され、同年12月2日にノキアがシンビアンの買収を完了したことを受け、2009年2月5日に正式に設立された。その設立時点では、モトローラとLGエレクトロニクスは参加しなかった。フィンランドのノキアが開発するSymbian OSやS60等のソフトウエア資産をEPLでオープンソース化してリリースする事を主な業務としていた。 運営資金はノキア、ソニー・エリクソン、サムスン電子の3社で負担している。メンバー資格は1500ドルの年会費をはらう法人であるが、法人格の無い団体や個人はメンバーになれないなどの制限があった。 しかしながら、運営資金の調達がうまくいかず、ノキア以外の携帯電話メーカーからSymbian Platform を使用した携帯電話が出荷されることもなく、シンビアンファウンデーションはソフトウエアライセンス管理以外の業務を2011年3月をもって終了する事を2010年11月に発表し、2010年12月をもって、WEBサイトや英国ロンドンにある本社や日本の東京など世界各地の事務所は閉鎖され、従業員も全員解雇された。 == 概要 == ノキアがシンビアンの全株式を取得した後、Symbian OSの大部分をSymbian Foundationに提供しオープンソースとして公開している。さらにノキアが開発したS60の一部、ソニー・エリクソンおよびモトローラが採用していたUIQ(開発はUIQ Technology)、ドコモが開発したMOAP(S)の一部分の各ユーザーインターフェースのソフトウェア資産もSymbian Foundationに提供され、これらを統合した共通プラットフォームは2010年2月に完全オープンソース化された。当時EPLにて公開されていたソースコードによると、ノキアが所有するSymbian OSとS60のすべてのソースコードをオープンソースとして提供していると言うことではなく、個別にライセンス契約を必要とするソースコードも存在していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Symbian Foundation」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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